
2025年6月18日に開催された医学科教授会において、宮澤啓介学長より医学科第4学年の加藤大祐さんに「学長賞」が授与されました。
加藤さんは、2025年4月、路上で体調不良になった方の救護活動にあたり、後日、救護された方から大学宛に感謝のお手紙が届きました。路上で身動きができなくなっている中、介抱して救急車を呼んでもらった旨、また、このような学生が医師として巣立つことを心強く思うとの言葉とともに感謝の言葉が綴られていました。
今回、路上で体調不良になった方に対し迅速かつ的確な救護措置を行った加藤さんの行動が医学生としての模範となるものとして、学長賞が贈られました。
■受賞者コメント(対応状況報告)
医学科第4学年 加藤 大祐さん
部活動のため新宿御苑キャンパスへ向かう途中、路肩にもたれかかる高齢の女性に気が付きました。顔色が悪く、呼吸も浅い様子で、明らかに体調を崩されていました。
私はすぐに駆け寄り、声をかけながら意識と呼吸を確認し、応答があることを確認した上で救急要請を行いました。容態が急変しないよう、回復体位をとっていただき、落ち着いた声かけを続けながらそばで見守りました。
救急隊の到着後は、発見時の状況や女性の反応を正確に伝え、速やかに引き継ぎました。冷静に対応できた一方で、自分の判断が本当に最善だったかと自問する部分もあり、学びの多い経験となりました。
今回の経験を通して、自分の対応を振り返る中で、「知識」や「冷静さ」だけでなく、「行動する勇気」の大切さを強く実感しました。医療者を目指す者として、日常の中でも責任ある行動が求められていることを忘れず、今後も知識と技術を磨き続けていきたいと思います。